パリのお友達の話です。
母が日本からパリに到着する前日に一人で泊めてもらいました。
以前パリに来た時に一回だけ会ったことのあるパリ在住の友達。
その子は、イギリスで高校と大学を出てイギリスの大手タバコ会社に入社しフランス駐在になりました。
パリで住んでるマンションは、エッフェル塔ビューの素敵な場所にある。
イギリスからのパリ派遣なのでいわゆる駐在員待遇で手厚い家賃手当をもらってるらしい。
でもつい最近、タバコ会社の仕事を辞めて6月末にもう退社するとのこと‼
こんな素敵な場所に住ませてるくれる会社を辞めるなんて私にはとても理解しがたいですが、辞めた理由を聞くと、まずはそもそもタバコが嫌い、週五日間嫌いなことをやってられない。
そして、夢は本を書くこととパティシエになること。仕事を辞めて本格的にパリのパティシエ学校に入ろうとしてる。
コルドンブルーはアジアで有名だけど、フランスではあんまり評価されないという話もしてました。パリで幾つかパティシエ学校をビジットしどこで学びたいか大体決まってるって。
同時進行で自分で好きなこと関連で起業したいらしい。
お菓子関連のアプリを作るとか色々友達とアイディアがあるって。
なんか夢があっていいね!
彼女の勤めてる会社はタバコ会社なので色々と業界再編と会社内部の再編で近々リストラが予想され、彼女のような高給取りの海外駐在員は本国イギリスに帰されるか、辞めさせられるか、そして彼女は海外駐在員としてすごく会社に甘やかされて自分が怠惰になっていき競争力を持たない人間になって、社畜としてずっと飼い慣らされることにすごく危機感を抱いてる彼女。
今までの優雅な駐在員生活は優遇されておとぎ話のようであんまりにも現実離れで不安とのこと。
給料と手当に見合う価値を作り出してない不安さ。
そんな訳で、まだ若いうちに、思い切ってこの居心地の良い仕事を辞めて自分の好きなことにチャレンジする。
そんな話を聞かされてずっと海外駐在員をやってる私も頭をなぐられたたような衝撃を受けました。
10年後に私が身を置いてる金融業界がどうなるのか、海外駐在員だけではなく、日本国内の状況、日々進化するイノベーションが金融業界をどう変えていくのか、これから自分の競争力をどうやって強化して保つか、7月に赤ちゃんも生まれるので親として、子供に与えたい環境を作れるのかなど、色々考えさせられました。
とにかく、明日土曜日なので彼女がマカロンを作るのを見にいくのが楽しみです。