イギリスのブランドとして大人気なキャスキッドソン、その株主に関する話。
昨年の4月に、キャスキッドソンが日本のユニクロに買収されるかもしれない!という報道がイギリスの各紙で報道されていた。
当時は、アメリカの大手PEファンドTA Associateがキャスキッドソンの筆頭株主であった。当然、ファンドである以上、いつかExitする予定で誰かに売らなければいけない。売約先企業の第一候補は、ユニクロを経営するファーストリティリングだったようです。
しかし、結局TA Associateがキャス・キッドソンを香港ベースの別のPEファンドBearingというところに売約した。
ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアに売却することで、市場拡大が見込める中国などで出店を加速させようとしています。すでにかなりの人気を得ている少子高齢化の日本よりこれから成長が見込める巨大市場中国の方がもっと魅力的でしょうね。
テレグラフ紙によると、2013年3月末の年間売上高は1億500万ポンド、EBITDA(2100万ポンド(約40億円)となった。
中国のファンドがイタリアのブランドを買収するなど、アジアの会社が欧米のライフスタイルブランドの買収がこれからも増えそうです。
欧州のブランドを買収することで、ブランドイメージの向上と欧州を中心とする海外での販売チャネル拡大が期待できます。
キャス キッドソンのコスメ、スキンケア製品をよく見ると、Desgined in England, Made in PRCと書かれているものが多い、株主も香港のファンドに変わり、イギリス発のブランドではあるが、もはやイギリスのブランドと言えなくなって来たような気がします。
それでも、日本から来るお友達や、叔母さんがイギリスでキャスキッドソンを探してお土産を買いたがります。やなり日本で依然と人気みたいです。
この間友達がロンドンに遊びに来た時に、キャスキッドソンで可愛いテーブル用ナプキン、テーブルクロスとバッグをお土産に購入。やはりレトロな花柄で可愛いです。