たまたまドラッカーと論語という本を見つけました。
パッと開いたページに、M&Sについての記述がありました。
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「マークス&スペンサー社」は自らの事業を次のように再定義した。
すなわち、労働者階級や下層中間階級に、上層階級向けの財を、上流階層向けのものよりも高品質で、かつ労働者階級、下層中間階級が購入しうる価格で提供し、それによって19世紀イングランドの階級構造を転覆せしめること。
M&Sはウェイトローズと同じく、イギリスでの高級スーパーだと考えていました。
「イギリスの階級を転覆する」という野心があるという感じはしなかった。
この下りでこの本で解説しているのは、企業は顧客が何を求めるかを考える前に、「自分たちは何をすべきか」というところから、全てスタートということ。
最近、360度サーベイについて考える。
この本のマーケティングという章でヒントがあった。
「大体の人は、自分は何が得意か知っていると思っている。しかし、彼らは常に間違っている」
論語では、「知之为知之,不知为不知,是知也」。
自分のことを知る、他人のことを知る、他人に自分のことを理解してもらう。
360度サーベイをきっかけに自分が自分のことを実はよく知らないというきっかけとなる。
自分という商品の市場調査。
つまり、フィードバックを通じた学習である。
そのためのアクションプラン
①真剣に自分を知る努力をする。
②他人のことを理解することができるようになる。
③その結果、自分のことが他人に理解してもらうことが出来る。
更に、次のように述べている。
「組織は力の上に打ち立てるのではなく、信頼の上に建てられる。
人々の間の信頼の存在は、必ずお互いが好きということを意味するのではない、お互いを理解しあっていることを意味する。
コミュニケーション=自分のマーケティング。
「トップマネージメントが決定を下すために、どの情報を必要とするか。」