大学院の財務分析の授業で学んだこと

今週で財務分析の授業が終了です。

個人の宿題とグループプロジェクトがあり非常に実践的な授業で勉強になりました。

グループ宿題は自分たちで一つの企業の財務分析を行うという課題です。今まで財務分析を何回もやったことがあり、仕事でもよく使いましたが、この授業で初めて真剣に考えさせられました。

DuPont デュポンの式 ROEの分解

Dupont にはBasic Dupont とAdvanced Dupontの二種類です。

Basic DuPont

ROE= Total leverage( total asset/ Total shareholders’ equity)* Net profit margin * Asset turnover

比較企業の各指標を分解して、ROEの差がどこから来ているか、比較できます。

Advanced Dupont

ROE=RNOA + FLEV * (RNOA – NBC)

RNOA = NOA Turnover * Net profit margin

Basic Dupont と同様に、資産の回転率とマージンとレバレッジでROEを分解しています。ただ総資産ではなく、純営業資産で見ています。

この会社は、RNOA(営業資産利益率)に加え、借入コスト以上の営業資産利益率を産みだすことができれば、財務レバレッジがROEに貢献するということです。

このFLEVは  Financial Leverageのことです、定義はNFO/CSEです。

NFOはNet Financial obligation 、NOA(Net Operating Asset) = NFO (Net Financial obligation )+ CSE(Common share equity)

会社によって、NFOがマイナスの時があります。

その場合は、Spread (RNOA – NBC)が大きければ大きいほど、ROEにマイナス影響を与えます。

このNBCも本来であれば、コストでRNOAから減らしてROEになるのですが、なぜなら、Borrowing costであることから、株主ではなく、債権者に払うお金です。

一方で、NBCがコストではなく、収入である可能性があります。つかり、Interest Income>Interest Expenseの場合です。

その場合は、NBCも株主に帰属する利益になります。

FLEVがマイナスの場合は、NBC(Interest income)がプラス、NBC(Interest Expense)がマイナス

FLEVがプラスの場合は、NBC(Interest income )がマイナス、NBC(Interest Expense)がプラス

実際、NBC =Interest expense / NFOなので、NFOはFLEVの符合と一致するはず、CSEはマイナスであることはないから。

レバレッジがある場合、つまり(FLEV +プラス)の場合はすごく理解しやすいですが、FLEVがマイナスってどんな状況か少しわかりにくくてややこしいです。ちょうど私が分析した企業のFLEVがマイナスだったので、考えてみました。つまり、株主資本を持て余して全部営業資産に投入せずしないということ、その分RNOAが高いですが、株主資本が営業資産以上にあるので、ROEがRNOAより下がるということで、FLEVはマイナスになります。しかし、その場合でも、Interest Incomeがあったら、株主に帰属するROEに足す必要があります。
本来であれば、負債して、営業資産を増やして営業利益率とのスプレッドで稼ぐのですが、FLEVがマイナスということは、負のレバレッジ、営業資産ではなく、金融資産で稼ぐということです。

このあたりの話は、事例を交えてすごく詳しく説明している本があります。以前LSEのサマースクールで受けたAdvance Corporate Finance の授業でもこのテキストを使用しましたが、もう一回読んでみたらやはりすごくよくできた本だと感心しました。

以前読んだ時に知識が足りなくて全然よさが理解できませんでした。

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この授業の課題は大変でしたが、受けてよかったと思える授業の一つでした。先生がチャーミング^^。
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