イギリスでの妊娠、出産について(病院のシステム・栄養指導等)

イギリスでの妊娠、出産について(病院のシステム・栄養指導等)

イギリスに来て妊娠が分かりこちらで出産することになる方のための記事です。
出産は日本でも不安があるところですが、慣れない海外でしたらもっといろいろと調べて準備する必要があります。

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まず、イギリスでは公的な医療は基本無料で、妊娠出産についても同様です。通常は薬代はかかるのですが、妊婦は薬代等も免除されます。まずかかりつけ医のGPに連絡、診察を受けたら助産婦(midwife)から連絡が来るのでそこからスタートするようです。

まだ診察を受けたばかりで連絡は来ていませんが、通常11~13週ごろに超音波検査の連絡が来るとのことでした。日本だともう少し早い時期にするみたいですね。

妊婦の薬代免除等の権利を受けるには、GPや助産婦さんからMaternity Exemption Certificateというものをもらう必要があるみたいです。インフルエンザの予防接種等も無料で受けられ、通常は高い歯医者も無料になるようでなかなか手厚いですね。
http://www.nhs.uk/chq/Pages/941.aspx?CategoryID=68&SubCategoryID=161

最初のGPへの連絡と診察の際にはいくつか質問を受け、体重、身長、血圧等を測ってもらいました。酒やたばこを聞かれるのは予想範囲内でしたが、ドラッグも聞かれます。やはりイギリスでは多いのでしょうか。生活上や食事の注意事項は日本で言われていることとほぼ同じだと思います。具体的には、

・葉酸とビタミンDを多めに取るように、最低限BootsのビタミンD入り葉酸などを購入するようにと指導されます。
-日本ではなるべく食事中心にということですが、イギリスではビタミン剤飲んでと言われました。また、日本ではそれほどビタミンDは強調しないと思いますが、イギリスでは重要なようです。太陽光がそれほど強くなく不足しやすいのかもしれません。
・ビタミンA(特に動物性)の取りすぎに注意
・巨大魚(イルカやクジラ、カジキマグロ等)の食べ過ぎに注意
-水銀の問題ですが、これは日本の方が注意しないといけない場合が多いと思います。イギリスでは一応、といった感じでした。
・生もの、刺身や生卵、ナチュラルチーズなどに注意(リステリア菌)
-日本ではチーズはそれほど問題にならないと思いますが、こちらではチーズはよく気をつけて(Brieやカマンベールなど)と言われました。消費量の違いでしょうね。
・(当然ですが)バランスのいい食事

基本となる情報は同じでも食習慣や気候等によって注意すべき点が異なるということだと思います。
日本の参考情報:厚生労働省
イギリスの参考情報:NHS

次に、妊娠中の検査等を行う病院も、GPの場所によっていくつか(うちは2か所でした)から選べます。評判や通いやすさから選べばいいと思います。超音波検査は何もなければ全体で2回だけという話を聞くのでかなり日本より少ないようですが、調子が悪いなど何かあった場合には遠慮なく言えば見てもらえるはずです。順調に行っている場合は最低限の検査等だけになるようです。

日系の私立病院にかかるという選択肢もあるとは思いますがかなり高額になることが予想されます。また通常の病気なら私立での治療代も日本の健康保険に継続して入っていれば一部返金されますが、妊娠検査等は保険対象外なので(日本の病院なら自治体の補助がありますが)返金されないと思います。里帰りした場合も補助が出る自治体もあるので、がんばって病院と自治体に交渉すれば何とかなる可能性もあるかもしれませんが。。

これからの診察も何か変わったことがあれば追記していきたいと思います。

また、生まれた際は、両親どちらかがイギリスの市民権等を持っている場合のみ、子供もイギリスの市民権がもらえるようです。期限付きのVISAで滞在している場合には子供はイギリス国籍は持つことはできません。ただ、子供がそのままイギリスに居ること自体は合法なようです。また両親と同じVISAを申請することも可能です。VISAが無くても出て行く分には問題ないはずですが、まだ十分調べていないので、今後詳しく調べます。日本国籍を持たせ、日本に戻るために、日本大使館に出生届を申請して、パスポートの申請もする必要があるようです。