香港上場の魅力を語りたい

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最近は米国上場したいというご相談がよく来ます。

現時点でアメリカ市場で常用している日本企業は以下です。

社名時価総額 (2022年8月時点)市場
Toyota Motor Corporation (NYSE: TM)$US 219.66 billionNYSE
Sony Group Corporation (NYSE: SONY)$US 108.94 billionNYSE
Mitsubishi UFJ Financial Group, Inc. (NYSE: MUFG)$US 66.72 billionNYSE
Takeda Pharmaceutical Company Limited (NYSE: TAK)$US 43.72 billionNYSE
Honda Motor Co., Ltd. (NYSE: HMC)$US 43.48 billionNYSE
Sumitomo Mitsui Financial Group, Inc. (NYSE: SMFG)$US 42 billionNYSE
Mizuho Financial Group, Inc. (NYSE: MFG)$US 29.9 billionNYSE
Canon Inc. (NYSE: CAJ)$US 25.05 billionNYSE
Kura Sushi USA, Inc (NASDAQ: KRUS)$US 826.78 millionナスダック
NuZee Inc. (NASDAQ: NUZE)$US 21.89 millionナスダック
メディロム (NASDAQ: MRM)$US 32.27 millionナスダック
吉通貿易 (NASDAQ: TKLF)$US 69.24 millionナスダック
SONY Group Corporation (SNEJF)$US 107.44 BillionOTC
Keyence Corp. (KYCCF)$US 100.1 BillionOTC
SoftBank Group Corporation (SFTBF)$US 63.24 BillionOTC

アメリカの2つの主な市場NYSEとNASDAQは世界です。

実際に、最近話題になったEVのトラックメーカー Nikola (ナスダックに上場) や商業用の宇宙旅行の会社 Virgin Galactic (NYSEに上場) はサービスをリリース前に上場しました。

さて、本題の香港の話をします。

香港市場の特徴について、なぜ日本企業におって香港上場が魅力かというところです。

1.アジア最大のグローバルに開かれ場市場

アジアの取引所、東証をはじめ、シンガポールと韓国などがありますが、その中でも香港市場は近年のIPOの調達金額において、中国本土市場(上海、深セン)を除いたアジア各国の中で最大です。
2019年にアリババの大型IPOがあった際に、アリババ一社で100億米ドルのオファリングをしたので、NASDAQを抜いて世界でトップの年もあったりしました。

投資家層という意味でも香港は約700万人の人口しかないので、個人投資家よりは世界中の機関投資家が中心となっている市場で、投機の性質が低くて、大型銘柄になればなるほど、機関投資家を中心に取引されている非常に洗練された市場です。

香港市場には世界中から機関投資家が集まり、特に、中国の金融機関によって構成されるQDII(※Qualified Domestic Institutional Investorsの略で中国の国内機関に海外資本市場への投資業務が許される制度。)の大半は香港市場の上場企業株式に投資しています。
したがって、①中国における知名度・信用度を向上できるというメリットが、資金調達や株式評価の面でも反映されるような投資家層であるといえるでしょう。

2.公正透明な上場規則

香港証券取引所での上場は大体1年以内の準備で上場できます。

取引所の審査も上場規則、もしくは、開示されたガイダンスに沿って進められるので、仮に事前に心配の点があったとしても事前相談して、書面で回答が得られるので、曖昧な状態で時間が浪費されるリスクが非常に低いといえます。

過去に弊社がかかわった日本企業の案件でもキックオフしてから1年以内で上場を実現できました。

3. 海外設立登記の会社の上場の誘致にも力をいれていますので、日本企業がウェルカムですし、制度上、海外設立登記の会社の上場を認める枠組みがあります。 よくある香港上場の会社の設立登記はケイマン、香港が多いですが、もちろん、日本、シンガポールといったところも認められ慰安す

香港上場がなぜ魅力的かというと、それは資金調達や市場規模で世界有数のマーケットとなっていることが挙げられます。

新規上場による資金調達額で見た場合は、香港は大体毎年世界のTop 5に入る市場となります。

香港上場のTop 20見ると、今まで香港GDPの70-80%金融、不動産といわれているように、銀行、保険の金融機関が多かったですが、最近はアリババ、テンセントなどの中国のインターネット、Ecommerce、テック系の会社が香港に上場して時価総額上位の会社となっております。

2023年3月末時点で見た場合は、1位テンセント、2位アリババ、11位美団、14位にBYD、18位にEcommerceのJDが入っています。金融機関は20社中の9社です。

シンガポールの場合はDBSが現時点で時価総額最大の会社で、金融機関以外に20社中、不動産REITが6社入っています。規模も香港と比べると一桁小さい規模となっております。

日本企業で香港上場している最も有名な会社はユニクロの親会社のファーストリテイリング。

香港市場に上場することにより、約14億人とされる中国に暮らす人々を中心に、株価や企業情報の公開を通して知名度・信用度をアピールすることができます。
ユニクロの親会社であるファーストリテイリング

ユニクロ以外に、化粧品メーカーのロクシタン、高級ブランドのプラダも香港で上場しています。コーチも一時期香港に上場しておりました。

香港とシンガポールの上場規則比較

メインボードの利益基準、シンガポールは香港より厳しい。

シンガポールカタリスト、メインボードより緩い。

香港上場の自動車メーカー、全部で8社。

そのうち、ベンチャー系EV自動車新勢力は4社上場しております。

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