日本ベンチャー企業図鑑① 軒先 西浦 明子社長

日本ベンチャー企業図鑑① 軒先 西浦 明子社長

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日本のシェアリングエコノミー、注目の企業があります。

空きスペースのレンタルマッチングサービスの軒先です。

 

誰もが思いつきそうなアイディアですが、それを形にしたのは、西浦明子社長です。

 

欧米と比べ、起業率がかなり低い日本。イギリスの開業率は11%にたいし、日本は4%前後というレベル。

 

これから、日本社会にイノベーションと新陳代謝をもたらすのに、起業が不可欠です。

起業をしたい人、起業のアクションを起こすために、実際起業した人の軌跡を追って、なぜ起業したが、どういうアクションを経て「アイディアを形にしたか」に焦点を当てて今後起業を考えている方の参考になればと思っております。

 

アイディアのきっかけ

・出産をきっかけに、仕事を辞め、自宅で雑貨販売の仕事を始めた

・しかし、短期間販売できる場所を探したところ、扱っている不動産がほとんどない

・限られた場所はあったけれど、高くて先まで埋まっている

・そこにニーズを感じ、空きスペースのレンタルサービスに需要があるという仮説を立てた

・ご主人は不動産会社経営。ご主人に仕事のついてで、営業してもらったところ、「誰に貸すかわからないから貸せない」と言う人もいるが、貸すと言ってくれたところも数件あったので、数件程度でサービスのサイトを公開した

・物件の写真は自社スタッフアップロードと貸す側自分でアップロードの2パターン、手数料一律35%

・サイトと物件情報だけでは、差別化が難しいと思い、その他器具レンタルのサービスも考えている

 

どうやってアイディアを形にしたか。

・ティザーサイトのような簡単なプロモーションサイトを立ち上げてみたところ、「こんなサービスを待ってました!」というような反応が結構ありまして、これはやはりニーズがあるなと実感しました。

そこからはまず、近所の商店街などを回って「定休日などにお店の軒先を貸してください」という風に声を掛けることから始めました。ですから、本格的にサイトをオープンした頃はまだ登録物件が10件もない状態でしたね。

出所:https://job.j-sen.jp/visionary/president/article/93/

 

起業へのヒント
・家族からのサポート、最初のティーザーサイトオープン前に、不動産業の夫からの協力営業が大事なスタートポイントでと思います。やはり、身近に信頼できる友人、親族など、一緒にアイディアを形にする人の協力が必要です。
・10件だけですが、ゼロから一に、大事な一歩でした。
・10件程度を集めて、ティーザーサイトをオープンしたアイディアをテストするプロセス、Lean Startの好例です。

・軒先は2010年頃からの創業、当時は、まだ今ほどシェアリングエコノミーが流行っていないと思います。時代の先取りのようなサービスのアイディアを形にした行動力がすごいと思います。

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