イギリスでの妊娠中のビタミン、葉酸の補給について

イギリスでの妊娠中のビタミン、葉酸の補給について

今日はイギリスで妊娠した場合、必要な葉酸とサプリについてです。

 

イギリスで妊娠すると、NHSのGPに行けば、無料の葉酸を処方してくれます。

葉酸以外にもオメガ3など、おなかの赤ちゃんの脳や目にいいとされている成分が配合されている妊婦用の葉酸マルチビタミンがあります。

妊婦さんが積極的に摂りたいものとしてビタミンやミネラルがあります。鉄、カルシウム、葉酸などは、充分すぎるくらい摂っても大丈夫そうです。

普通の葉酸以外に、マルチビタミンとオメガ3が配合されているちょっと高級な葉酸サプリも薬局で売っています。

 

妊娠中のオメガ3補給で賢い赤ちゃんが生まれる?

 

一般的にFISHオイルと呼ばれるOMEGA-3(DHA、EPA)は、なんと英国メディカルジャーナルが、1万2千人の妊婦を対象にした調査で、妊娠中に魚を食べなかった妊婦の赤ちゃんは、Verbal(言葉の)IQやSocial behaviour(社交性)などが、食べた妊婦の赤ちゃんより低い事が判明したと報じたというのです。

しかし、普通に魚を食べると、魚介類に含まれる水銀は赤ちゃんに悪い影響を及ぼします。

 

厚生労働省によると、自然界に存在する水銀を食物連鎖の過程で体内に蓄積するため、日本人の水銀摂取の80%以上が魚介類由来となっています。また、一部の魚介類については、特定の地域等にかかわりなく、水銀濃度が他の魚介類と比較して高いものも見受けられます。

水銀の量が多い魚は、マグロ、クジラ、イルカなどの大型魚。 イギリスで普通に生活していると、なかなか食べる機会のない魚たちです。

逆に、水銀の心配のない魚として、イワシ、サバなど小型の青魚です。 イワシはイギリスであんまり見ないですが、ロンドンの鯖が美味しくてスーパーでも安く買えますから、普段の食生活でオメガ3の補充ができると思います。

妊娠中に取りすぎて困るビタミンはビタミンAのみ。それ以外のビタミンついては、取りすぎて赤ちゃんに影響が出るようなものはないので、食生活で十分に取れない不安、栄養不足の心配があるのであれば、妊婦用のマルチビタミンを取ったほうが良いと思います。

 

薬局のブーツで妊婦用の葉酸とその他必要なマルチビタミン配合されている妊婦用サプリが販売しています。

オススメは PREGNACARE PLUSというもの。イギリス人の妊婦さんの間でも断トツ人気ナンバーワンの妊婦用サプリ。

pregnance plus

妊婦に特に必要といわれる葉酸と亜鉛、赤ちゃんの脳の発達によいとされているオメガ3が含まれたすぐれもの。

妊婦に必要なビタミンと400μgの葉酸以外に、Pregnance Plusに下記のフィッシュオイル成分が含まれています。

  • 300mg – DHA
  • 60mg – EPA
  • 10mg – AA

妊婦用のマルチビタミンなので、ビタミンAの撮りすぎの心配もありません。

PREGNACARE PLUSの全成分一覧はこちら

 

 

オメガ3を飲めば頭のよい赤ちゃんが生まれるとは限りませんが、親としては子供に一番いいものを与えたいと思うのが当然のこと。

サプリなんて所詮気休め程度かもしれませんが、生まれてくるわが子に少しでもいい効果があれば、なんでもやっておきたいものです。

 

妊娠中のビタミンについて

日本人の食事摂取基準(2010年版)によると、妊婦では、ビタミンD、葉酸、鉄などが妊娠していない女性に比べて、さらに上乗せされているのが分かります。

ビタミンDは骨形成に必要で、葉酸は細胞の発育を保つ働きを持ち、特に妊娠4週間前から妊娠12週まで毎日葉酸を付加的に400μg摂取すると神経管閉鎖障害の発生率を下げることが知られています。

一方、妊婦が摂ってはいけないビタミンはありませんが、摂取量が多すぎると問題となるビタミンがあります。

妊婦特有の毒性が報告されているのはビタミンAで、10,000IU(3,000μg)を毎日長期間摂取した場合に胎児奇形がみられる恐れがあります。

 

サプリメントで摂る場合は、ビタミンAに気をつけて。

気をつけたいものとしてはビタミンA。脂溶性ビタミンと言って、油に溶ける性質を持っているので、排出されにくく大量に摂ると余った分が体内に蓄えられてしまうんです。妊娠初期に摂りすぎると、生まれてくる赤ちゃんに奇形が起きるリスクが高いとも言われます。

ビタミンAには、動物性食品に含まれる「レチノール」と、野菜など植物性食品に含まれている「ベータカロチン」の2つがあります。緑黄色野菜に多く含まれる「ベータカロチン」は、体内で必要な分だけがビタミンAに変化するので、過剰症を引き起こすことはないと思います。大量に摂って問題になるのは「レチノール」のほうで、毎日長期にわたって摂り続けるのはよくありません。でも、日本人の食事摂取基準(2010年度版)の耐容上限量を見ると、2700μg(8,900IU)となっていますね。これだけの量を「レチノール」として摂るのは、レバーやうなぎを毎日たくさん食べ続けるということ。普通の食生活をしているなら大丈夫ですよね。

(出典:大塚製薬)