フランス旅行記、ロワールの古城めぐり

フランス旅行記、ロワールの古城めぐり

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先日フランスのロワール地方を旅行してきました。ロワール渓谷一帯は世界遺産にも登録されているらしく、パリからのツアーなどもありますが、今回はのんびり公共交通機関だけで回ってみました。

まずはパリからオルレアン(Orleans)に向かい一泊しました。オルレアンは百年戦争でジャンヌダルクが活躍してイギリスを撃退し、フランスの反撃が始まった場所としても有名です。

街は広くて綺麗な都会で、個人的にはパリよりも好きになりました。

広場のジャンヌダルクの像

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オルレアン大聖堂

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すごく天気も良くて快適に観光できたのですが、宿に帰って問題発生。家の鍵、スーツケースの鍵がついたキーホルダーがない。。いくら探しても見つからないので、ユーロスターかどこかで落としたみたい。かなり落ち込んだのですが、とりあえずスーツケースを開けれないと困るので宿の方に相談してみました。かなり親身に考えてくれたのですが、開けれる鍵屋さんのようなものは無さそうで、ペンチとかで切って開けるぐらいなら出来るからどうする?と聞いてくれました。とりあえずその日は無くても何とかなりそうだったので、その日は切らずに次の日の場所で考えることにしました。

気を取り直して次の日はブロアへ移動。ブロアは駅近くにブロア城もあり、その他のお城への移動にも便利なのでここにしました。特に毎週水曜はお城を周回するシャトルバスが一日6ユーロで乗り放題。朝早めの電車でブロアに着いて、朝一のシャトルバスに間に合いました。バス乗り場は少し分かりにくかったですが、駅のインフォメーションで聞くと、駐車場の反対側ということで、人も何人か居たので発見できました。ちなみにこのバスを使うと各お城の入場料が割引になるのでお得です。

使ったのはこのバス。期間限定で週一回ですが、上手く都合が合えば便利です。

http://www.tlcinfo.net/index.php?chateaux-de-la-loire

まずは有名なシャンボール(Chambord)城。もとは狩猟場として使うためのお城だったようで庭が広大で非常に綺麗に整備されています。お城自体もすごく豪華で手の込んだ作りで圧倒されました。お城の構造で有名なのは二重螺旋階段。パッと見はわかりませんが、螺旋階段に各階2か所の入り口があり、片側の階段と反対側の階段はつながっていません。お城の中自体は割とイギリスやフランスの他のお城とあまり変わらないようにも思いますが、その豪華な外装と綺麗に整備された庭との組み合わせは本当に綺麗です。

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ここで2時間ほど見学して、次のシュベルニー(Cheverny)城に。こちらは先ほどと違って比較的小さなかわいいお城。

small1-1ちょうどお昼頃だったのでこの敷地内のお城にあるカフェで昼食。高いのは高いですが、この雰囲気で食べられるなら満足かな?チキンサラダ(ボリューム大)が確か10ユーロぐらいでした。

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その後お城の内部見学と庭散策。お城の中は他と違って比較的生活感のある、実際に暮らしても快適そうなところで好感が持てました。外から見たときよりも楽しめました。 ベッドにいるクマさんはめっちゃかわいい

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庭にはマンガ「タンタン」のミュージアムや狩猟犬の犬舎がありました。タンタンミュージアムは追加料金がかかるので入りませんでした。犬舎はかなり想像と違って、見れるのは水飲み場兼排泄のための場所(?)のようで周りはとても臭いがきつく辛かったです。

次のバスが来るまでかなり時間が余ったので、外に出てワイン販売所を見学しました。無料の試飲や有料の試飲があり、非常にたくさんのワインが販売されていました。ワインも安かったので、試飲して美味しかったロゼワインを買いました。7ユーロで美味しいワインが買えたので満足です。

バスの停留所としてはもう一つ回ることもできたのですが、降りる人も乗る人もほとんどおらず、もう十分かなと思ったのでそのままブロアに戻りました。夕食はトリップアドバイザーで近くてそこそこ評判の良かったレストランへ。賑わっていましたが2人だったので予約なしで入れました。メニューはあまり分かりませんでしたが、グーグル翻訳等を手掛かりにユッケ(?)のようなお肉を頼んでみました。韓国風ユッケとは違う味付けですが美味しかったです。アミューズもあって、付け合わせはフライドポテトだったので量的にも大満足でした。

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ここで、やはり鍵を失くしたスーツケースを開けないと困るということで、ここの宿の方にまた相談。まずは合鍵屋さんを紹介してもらい、行ってみたのですがやはりできないということで、諦めて切ることに。わざわざ糸鋸を知り合いのところまで借りに行ってくれて、何とか切って開けることができました。ファスナーの鍵がつながっているところだけ切れたので、スーツケースの破損も最小限で抑えられて助かりました。

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次の日の朝食はホテル近くのパン屋さんでクロワッサンやいくつかパンを買って部屋で食べました。フランスはパンが安くて美味しくて助かります。朝食後はブロア城に徒歩で向かいました。ブロア城は城そのものも当然立派で綺麗ですが、坂道の多いブロアの街の高台に位置していて町の雰囲気との組み合わせが何とも言えないいい感じでした。なぜかハリネズミのような動物(?)があちこちに描かれていてかわいかったです。

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そのあとしばらくブロアの街を回り、駅で昼食を食べた後、電車でボージョンシー(Beaugency)という小さな町へ。駅もほとんど無人駅であまり観光客は多くないような場所でした。ここにも小さなお城があり、規模は小さいですが綺麗に整理された展示で楽しめました。また、街並みもかわいい場所でのんびり過ごすことができました。

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街の教会もそれほど巨大なわけではありませんが、あまり飾りすぎず落ち着きのある色使いで非常に美しかったです。青いステンドグラスは今まで見た中でもかなり心に残りました。

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また、ボージョンシーではホテルと食事が非常によかったです。食事もホテルのレストランにしたのですが、それほど高くなく雰囲気も良くて大満足でした。メインが1品10~15ユーロだったと思います。

前菜のフォアグラ

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メインの子牛の腎臓

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次の日の朝はまたパン屋でクロワッサン。ここが一番安くてクロワッサン一つ0.5ユーロでした。大きくておいしかったし、この辺りは物価が安めなのかもしれません。パリに戻る電車は30分程度遅れたりしていましたが、特に急ぐこともなかったので大丈夫でした。

かなり駆け足であちこち回ったので色々見れましたが、もう少しどこか一カ所にゆっくりしてもよかったかもしれません。古城めぐり中心なら、ブロアかトゥール(Tours)辺りに泊まるのが便利なようです。

ホテルはBooking.comでとった、下記の三つでした。どれも清潔で快適でした。

Le Bannier Hotel Restaurant
Citotel Hotel Louise de Savoie ex Hotel Le
L’écu de Bretagne